医療、介護関係者の皆様へ
回復期のリハの時には必ず栄養アセスメントを行い、低栄養の可能性のある患者を見落とさないことが重要である。
栄養アセスメント
- MNA®(Mini Nutritional Assessment:簡易栄養状態評価法)
- 高齢者の栄養状態を評価するツール。高齢者の低栄養に強く影響する18項目の合計点で評価する。
簡易版であるMNA®-SFは6項目で、合計点が8~11は「低栄養の恐れあり」、0~7は「低栄養」と評価される。
- 身体計測
- 体重とBMIが重要であり、体重減少率も確認する。
上腕周囲長や下腿周囲長は筋肉量の目安となり、栄養スクリーニングとしても有用である。
BMI
(kg/㎡)
(kg/㎡)
低栄養 | 正常 | 肥満 |
---|---|---|
18.5未満 | 18.5~25 | 25以上 |
体重減少率
体重減少率(%)=(通常体重-現体重)÷通常体重×100
下記の体重減少が認められた場合、中等度以上の栄養障害の疑い
1週間 | 1ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 |
---|---|---|---|
2%以上 | 5%以上 | 7.5%以上 | 10%以上 |
- 上腕周囲長(AC:Arm Circumference)
-
利き手でない(麻痺のない)上腕の肩峰と
尺骨肘頭の長さを測定し、その中心に印をつける。印の部分で周囲長を測定する。
【筋肉量低下の目安】
21cm以下
- 下腿周囲長(CC:Calf Circumference)
-
麻痺や拘縮のない下腿の、最も太いところで測定する。
【筋肉量低下の目安】
30cm以下
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